
湘南ケアカレッジは、生徒さんの誕生日を皆でお祝いしますが、実は先生方の誕生日も同じです。授業の当日が誕生日の先生がいれば、バースデイソングを歌いながらバースデーケーキを贈ります。先日の実務者研修の最終日が、藤田先生の誕生日でした。授業の最後に藤田先生が締めくくりの言葉を終えた後、そのまま前にいてもらい、私が音頭を取って生徒さんたちに祝ってもらいました。とても良いクラスで、最終日ということもあって互いに仲良くなっていたこともあり、素晴らしい雰囲気で誕生祝いを盛り上げてくださいました。実務者研修はわずか7日間ですが、こうして先生方と生徒さんたちが一体になる瞬間に立ち会えるのは幸せです。
藤田先生からもひと言頂戴しました。「ケアカレで教え始めてもう10年ぐらいですが、誕生日をその日にこうして祝ってもらったのは初めてです。今日は朝から授業しながら、皆がとても良かったので、良い1日だなと感じながら教えていました」と語ってくれました。これだけ授業をしてもらっていても、誕生日当日が授業の日に当たることは今までになかったのでした。これまでは前祝や後祝いを私たちだけで行うことはあっても、生徒さんたちも巻き込んでの誕生祝いは10年に一度ぐらいしか訪れないのです。
それは10年教え続けてくれたからの偶然でもあります。今でも思い出します。村井先生が北海道の浦河の病院に左遷、いや派遣されることになり、その後釜として連れてきてくれたのが藤田先生でした。村井先生の紹介とはいえ、先生として相応しくなければお断りするかもしれないと思いつつ、会ってみると、全てにおいて素晴らしい人で安心しました。そのとき藤田先生は長野から東京に出てきたばかりで、右も左も分からない状態でしたが、あれから10年経って、現在は自ら会社(ケアツリー)を立ち上げて、東京の浅草橋で介護・看護について教えているのですから大出世ですね。
ケアカレが2013年に開校してから、あっという間に12年が過ぎたような感覚ですが、改めて振り返ってみると、10年以上にわたって、ケアカレを支え続けてくれたのは先生方です。学校は生徒さんがいないと教えられませんが、先生もいないと教えてもらえません。学校と先生と生徒はお互いを必要としている関係性にあります。どちらが上でも下でもなく、学び合うことによって互いに成長することが大切ですね。そういう意味においては、生徒さんたちも立派な介護士になったり、自らサービスを立ち上げたりして、私たちの見えないところで、それぞれに大きく成長しているのだろうなと想像します。私もケアカレも成長していかなければいけませんね。
