延長線上で何かをしない年に

「あけましておめでとうございます」は松の内(門松などのお飾りを飾っておく元旦から1月15日までの期間)までとされていますが、地域によって異なる場合もあるそうです。関東は1月7日までという説もありますので、もうあけましてではないのですね。さて、新年が明けて、今年の抱負や目標を立てましたので、書ける範囲で書いてみたいと思います。個人的なものもあれば、湘南ケアカレッジとしてのものもありますが、今回は後者としての抱負や目標を記しておきますね。

大きなテーマとしては、湘南ケアカレッジを復活させる、言葉を換えると再建するということです。いきなり大きく変わることはないので、少しずつ上向きにしていくしかありません。初任者研修に関しては、この先、生徒さんを増やしていくには、受講料を大幅に下げるしかないかもしれません、そうすると介護・福祉教育だけでは先生方にお給料が払えなくなりますので、他の学校と同じように紹介業を積極的に推し進めるしかありません。ずっと時代の流れに抗い続けてきましたが、そろそろ限界が来ているのかもしれません。実務者研修に関しては、生徒さんが参加しやすい火曜日クラスを増やして、土曜日クラスを減らしつつ、外国人専用のクラスも実験的に開講してみます。

 

ボディメカニクス講座を全国に発信していくために、初級をつくって、動画で学べるようにします。3級や2級を受けた生徒さんたちが、復習として観てもらうこともできるはずです。それに加えて、いよいよ1級をつくって、3級を教えられる人たちを養成したいと思います。基本的なボディメカニクス講座の内容を、自分の施設に戻って他のスタッフたちに教えられるように、また身近な人たちに教えられるようになるための1級です。人に教えるためには、自分が100%理解していなければいけませんので、基本をしっかりと身に着けていただき、それを教える方法をお伝えします。

 

その他、ミニジョブといって、副業の支援もしていきたいと考えています。たとえば、現在、介護施設で働いている人が、お休みの時間を使って訪問介護をやってみるとか、高齢者の介護の仕事をしている人が、週1で障害者の外出支援(ガイドヘルパー)をやってみるとかです。お金を稼ぐという意味もありますが、ミニジョブをすることによって、自分の世界が広がり、知識や経験、引き出しを増やすことで本業にもプラスになり、さらに自分の人生も豊かになるのではないでしょうか。特に訪問介護の人材不足は顕著ですから、在宅で介護を受けたいという方々のためにも、何とか町田・相模原の訪問介護事業所を人材面でサポートしたいという想いもあります。

 

コストカットも考えていかなければいけません。細々とした経費を減らすよりも、何か新しいことをして大きく稼ぐ方が良いのは分かっていますが、そんなことも言っていられません。こういう時こそ、余計な経費がかかっていないかを見直すタイミングであるとも言えます。たとえば、わざわざ送料をかけて送っていたものをメールで済ますことができるのではないか、取引先や先生方のお給料などを振り込む際の振込手数料が年間で数十万円かかっていますが、そこを減らすことはできないのか。効果のない広告費をカットしたり、税理士に丸投げしていた領収書の打ち込み業務などを自分で行ったりなど、あくまでも効果と経費削減のバランスを考えてですが、一つひとつ見直してみるべきです。

 

昨年はやりたかったのに上手くできなかったYouTubeチャンネルも、今年こそは継続的に発信できるようにしたいですね。大がかりな形で始めるのは難しいことが分かりましたし、姿かたちを出すことに積極的ではない先生も中にはいるので、やはり自分で始められることから小さくスタートしてゆくことが大切なのかもしれません。実はYouTubeはかなりの宣伝広告効果があるのは分かっているのですが、どこの学校も上手く使えていないのは、それなりの理由があるのです。とはいえ、YouTubeで発信して学校の存在を知ってもらわないと、学校自体が存続できない時代になってきていますので、協力してもらいながら進めていくしかありません。

 

 

その他、新しい講座もひとつは始めてみても良いですね。たとえば、喀痰吸引研修の3号とか福祉用具専門相談員とか、ケアマネジャー養成講座などがパッと思いつくところです。どれも介護職員初任者研修や実務者研修のようなメインを張れる研修にはなり得ないのですが、学校と先生方の学びや成長のため、そして卒業生さんに対する機会提供のためにチャレンジしてみたいと思います。そういえば、ケアカレナイト的な学びの場も提供したいですね。湘南ケアカレッジのコアな部分は残していかなければいけませんが、これまでの延長線上で何かをするのではなく、新しいことや変化を作り出していく年にしたいと願います。