掃除の大切さ

湘南ケアカレッジは毎日掃除をします。授業が終わった後、生徒さんたちに手伝ってもらって掃除をして、それから皆さんが帰った後、もう一度掃除機をかけたり、机を整えたり、ホワイトボードを拭いたりします。今日も無事に授業が終わったことに対する感謝の気持ちを込めて、明日の授業に向けての準備として、ある意味、儀式のように行っています。1日ぐらい掃除しなくても、何の問題もないし誰も気づかないと思いますが、それでも開校してから毎日欠かさずに掃除してきました。ところがある時から、このルーティーンが生徒さんたちや先生方の健康を守るために大きな意味があるのではと考えるようになりました。

 

それは空気の良さです。これだけ空気の悪い都会(世界から見ると町田も都会です)にある学校が何を言っているのかと思われるかもしれませんが、それでもホコリまみれの空気とそうでない空気は違うのです。開校当初は、「他の学校で講義をすると喉が痛くなって咳が出るけど、ケアカレはそんなことがない」と先生方がおっしゃるのを聞いて、2台置いている空気清浄機のおかげだと思っていました。数年経ってみて、空気清浄機のパワーも落ちてきて(今となっては気休めのようなものだと思っています)、大切なのは毎日こまめに掃除することだと体感するようになりました。毎日、掃除機やサッサでホコリを取り除くだけで、次の日の空気の良さはだいぶ違うのです。

 

実技の授業後に掃除を手伝ってくださって、サッサをかけたことがある生徒さんは分かると思いますが、1日だけでもかなりの量のホコリが出ます。ホコリは人間について運ばれますので、たくさんの人々が集まればそれだけホコリが出るものです。さらに実技の授業で人々に動きが出るとホコリが舞います。その日にホコリが出て舞うのは介護の学校という形態上、避けられません。だからこそ、毎日、生徒さんたちが帰ったあとにもう一度隅から隅まで掃除機をかける必要があるのです。特にケアカレの教室の床はピータイルになっていますので、ホコリが目立ちますから掃除しやすいです。カーペットになっているとホコリが見えにくくて誤魔化しやすい分、掃除しにくくホコリが舞いやすいです。ピータイルの床を毎日掃除するのが一番清潔ですね。

 

 

当たり前のことを書いているだけじゃやないかと言われるかもしれませんが、普通の介護の学校ではそうではありません。教室と事務所が同じ場所にあり、スタッフが常駐していているからこそ、毎日掃除できるのです。私がかつて働いていた大手の介護スクールでは、ほとんど掃除をした記憶がありません。先生方は授業をしたら帰ってしまうので(契約上、掃除は先生方の仕事ではありません)、スタッフがしなければ誰も本格的に掃除をする人はいないのです。他校をディスっているわけではなく、たくさん教室がある学校は遠隔操作をしなければならない以上、毎日掃除なんてできないのです。目には見えないことですが、ホコリやチリも積もれば山となるのです。生徒さんたちと先生方が少しでも良い空気の中で研修できるよう、これからもコツコツと掃除を続けていきたいと思います。