大人数のクラス、少人数のクラス

2つの実務者研修が無事に修了を迎えました。ひとつは26名を超える大人数のクラス、もうひとつは10数名しかいない少人数のクラスです。なぜこれほどまでに人数の差が生まれてしまったのか、正直なところ私もよく分かりませんが、今年は特に土曜日のクラスの集まりが悪かった気がします。現場の人手不足が深刻化しており、そのため正社員(常勤)の人たちが(アルバイト・パートのスタッフが休みがちな)土曜日、日曜日に出勤しなければならず、土曜日のクラスは通いづらいのかもしれません。反面、(毎週通う)火曜日のクラスは毎回ほぼ満席であり、もしかすると隔週よりも早く終わる毎週の方が良いのかもしれないなどとも考えたりします。来年度への課題ですね。

 

これだけひとクラスの人数の違いがあると、やはり雰囲気もまた異なります。分かりやすく言うと、大人数の方が全体的な活気がありますし(当たり前か)、賑やかに盛り上がります。対して、少人数のクラスは、どうしても静かというか、全体的には反応が薄く感じてしまいます。湘南ケアカレッジはもともと36名設定のクラスとしてスタートし、開校当初からたくさんの生徒さんたちが通ってくださったおかげで、大人数でワイワイと楽しく研修を行うのが基準となっていました。ところが、景気のアップダウンやコロナ騒動の影響により、生徒さんが集まりにくい時期もあったり、人数を制限して行わなければならなくなったりと変化もありました。

 

そんなこんなで、時には少人数になることもあり、少人数の良さもあることが分かりました。少人数のクラスは、生徒さん同士の接触機会が増えることによって、一人ひとりの結びつきが深まるということです。単純に考えて、たとえば10人しかいないクラスであれば、ペアになって実技をしたり、4人1組でグループワークをしたりで共に学ぶ機会は、自分以外の9人とはそれぞれ複数回訪れるはずです。30名のクラスであれば、もしかするとペアになる機会がない人もいるでしょうし、グループワークで一度も一緒にならなかったという人も出てくるはずです。大人数少人数の方がよりたくさんの人と接点は持てるものの、一人ひとりの関係性という意味においては、少人数の方が濃いということです。

 

 

どちらが良いということではなく、どちらにも良い面があって、トレードオフというか、良い面だけを両立させることはできないということです。学校としては、それぞれのクラスの雰囲気の良さを楽しみつつ、生徒さんにとっては、自分が属したクラスの良さを堪能していただくのが良いということですね。実際、先日修了した少人数のクラスは一人ひとりがしっかりとつながって、お互いのことを良く知れて仲良くなれたみたいですし、大人数のクラスは活気があって、終わったあとに打ち上げも開催されたようです。どちらのクラスからも、最終日に色紙とメッセージ入りのお菓子(ハロウィンも近いからかな?)をいただきました!実務者研修は現場で働いている人たちが多いので、ぜひこの先も良い関係でつながっていってもらえたらと心から願っています。