オールジャパンケアコンテストに行ってきた

13回オールジャパンケアコンテストに行ってきました。町田から小田急線で新宿、山手線に乗り換えて巣鴨まで行き、都営三田線で板橋区役所前にて下車、そこから10分ほど歩いたところにあるスポーツセンターで行われました。小野寺先生が一昨年ぐらいからアドバイザー(審査員)を務めていて、コンテストについては聞いていましたが、実際に会場に足を運んだのは初めてです。百聞は一見に如かずというように、想像していたよりも真剣かつ和やかな雰囲気に包まれていました。こういう大会がもっと盛り上がって、さらに多くの介護職の方々が参加して競うようになると良いですね。

会場に入ると、「食事」、「排泄」、「認知症」、「入浴」、「口腔ケア」、「看取り」、「外国人介護士」などのブースに分かれ、それぞれでコンテストが行われていました。各ブースには事例が貼ってあり、観客にもどのような状況でケアが行われているのか、分かるようになっています。観客とアドバイザー(審査員)に見守られながら、参加者の介護士は緊張した面持ちで介護を披露します。実技が終わるごとに拍手が起こります。ひとりが終わると、次の人が呼び出され、次々とブースごとに実技が進んでいきます。

実技をしている人の声が観客席からは聞こえないため(もしかすると審査員にも聞こえていないかも)、声掛けの内容が不明なのは残念でしたが、全体的な流れや動作はしっかりと見ることができます。同じ空間で各ブース一斉に行うと声が交錯してしまって分かりにくくなるのかもしれませんが、実技をする人だけはマイクをつけるなどして、何を言っているのかはっきりと分かるようにした方が良いと思いました。

小野寺先生も今年はアドバイザー(審査員)のリーダーを任せられたようで、一人ひとりの実技に対してマイクで講評をしていました。良いところを見つけて褒め・認めることはケアカレでも10年以上にわたってやってきていますし、小野寺先生の得意とするところですから、手慣れたものです。介護職員初任者研修や実務者研修の総合演習で私は見慣れた光景ですが、小野寺先生がスーツを着ていたのもあってか、ずいぶんよそ行きというか立派に見えました(笑)。

このような大会は参加者が増えることでレベルが上がり、価値が増します。内輪だけで行うのではなく、全国から我こそはという介護士がこぞって集まってくるような大会になると良いですね。そのためには賞金をつけたり(優勝者50万円ぐらい)、話題性を提供してメディアに取り上げてもらう、募集案内や大会の結果報告を全国の介護施設に送るなどの地道な工夫が必要になります。そうして少しずつ定着していくと、オールジャパンケアコンテストで優勝したなんてすごい!、来年は私も挑戦してみようかなと思ってくれる介護士が増えてくるはずです。いつの間にか会場には人が溢れ、もっと大きな場所でなければ開催できなくなり、最終的には地方で予選を行い、決勝戦は東京ドームなんていう道筋ができると最高です。そうした大きな目標があれば、介護職の毎日の仕事にもやりがいと張り合いが出るのではないでしょうか。