夏休み期間中に行われた、介護職員初任者研修の8月短期クラスが無事に修了しました。今年から久しぶりに学生さんたちも戻ってきて、夏の短期クラスらしい賑やかで華やかな雰囲気のクラスでした。10代から60代まで年齢の幅も様々です。学生さんたちにとっては、幅広い年齢層の大人たちと一緒に過ごした貴重な機会や体験になったと思いますし、大人たちにとっても若い学生さんたちと共に学ぶことで、大きな刺激を受けたのではないでしょうか。年齢や性別、国籍を超えて共に時と場所を楽しく共有できることが、介護職員初任者研修の最大の魅力ですね。
介護職員初任者研修が終わると、学生さんたちはすぐに2学期が待っており、社会人である大人たちは9月1日から働き始めるという方が多かったです。1日ぐらい休んでもらいたい気持ちは山々ですが、「このままの勢いで仕事した方が良いと思います」とおっしゃっていた生徒さんもいました。たしかに、休んで気が抜けて職場に行きたくなくなってしまうよりも、熱い気持ちのまま介護の仕事をスタートした方が良いかもしれません。
別の翌日から仕事を始める生徒さんは、「介護の仕事を始める前に介護職員初任者研修を受けておいて良かったです。考え方も大きく変わりましたし、感謝しています」と言ってくれました。湘南ケアカレッジの理念である「世界観が変わる福祉教育を提供する」ことができて嬉しく思うのと同時に、現場に入って現実と理想のギャップは必ずあるでしょうから、そんなときはいつでもケアカレに遊びにきてくださいと伝えました。
教育とは理想を伝えることでもあります。もちろん、先生方も自身の失敗談や現場の現実も語っていますが、あるべき姿を伝えるの教育です。こうあるべきという理想を伝えない教育には何の意味もありません。だからこそ、理想と現実のギャップが生じてしまうこともあるはずです。そのギャップがあることを意識できることが大切ですし、少しずつ埋めていこうとすることも大事ですね。
もうひとつ、介護職員初任者研修を受けたことで、物の見方が変わることに大きな意味があります。つまり、同じ物ごとを見たとしても、考え方が違えば、その見え方は違ってくるのです。たとえば、認知症について知らなければ、ただの理解不能な言動をしているおかしな人と見えてしまうかもしれませんが、認知症のある利用者さんの言葉や行動に意味を見出すことができるかもしれません。同じ人や物ごとを見ても、考え方が違えば、見え方も違ってくるのです。同じ仕事をしていても、考え方が違うだけで、全く違う世界が見えているのです。できることならば、素晴らしき介護の世界を見たいですよね。