必要な時間

湘南ケアカレッジの卒業生でもあるジェントル山本さんが主催した、ジャズライブに行ってきました。場所は町田のおしゃれなワインバー「アンプティプ」。芹が谷公園に行く途中で何度か外から見て、入ってみたいと思っていたお店ですので、ライブも聴けて一挙両得です。この日はワインかソフトドリンクと別におつまみも用意されており、私は残念ながらお酒が飲めないのでワインを楽しめなかったのですが、おつまみが美味しくてお代わりしてしまいました。もちろん、ジェントル山本さんたちのライブは素晴らしく、山本さんのサックスはまさにジェントルな音を奏で、これぞジャズという演奏でした。素敵な時間を過ごせて幸せでした。

山本さんとはケアカレ在学中も少し音楽の話をして、サックスを吹いていると聞いていましたので、卒業後に教室に来て、お誘いのチラシを渡していただいたとき、ぜひ聴きに行きたいと思いました。こうして卒業生さんの別の面を見られるのは嬉しいです。ケアカレの初任者研修に来てくださる生徒さんたちは、介護の世界では初心者であっても、別の世界では様々な経験や活躍をされています。私たちの知らない世界を知っているということです。卒業生さんを通して、私も違った世界を教えてもらうことができるのです。

 

実は私が昔からやりたかったことのひとつに、サックスの演奏があります。今から20年以上前に、ジョシュア・レッドマンというサックスプレイヤーの演奏を横浜の「モーション・ブルー」で聴いて、カッコ良くて、自分も演奏してみたいと思ったことがきっかけです。一時期はサックスと室内練習用の防音カバーのようなものを買おうと考えたこともありましたが、実現していないのは、まだそれほど本気ではないからかもしれません。ただ、楽器を演奏するならサックスという想いは、青白い炎のように心の奥底で消えてはいません。

 

 

今回、山本さんにとっては3年ぶりのライブであり、今年は精力的に活動していきたいと宣言していました。不要不急とされ、このコロナ騒動の3年間で最も虐げられてきたのは音楽家ではなかったかと私は思います。介護職員初任者研修にも何人かプロの音楽家が来てくれたので分かります。彼らには飲食店やライブハウスなどのような補助金はほとんどなく、仕事のない期間が3年も続いたのです。オンライン配信などで稼げたのは一部のメジャーアーティストだけで、それ以外の業界を支えていた人たちは廃業を余儀なくされることもありました。介護の世界に新しい人たちが入ってきてくれるのは嬉しいのですが、やりたいことをあきらめてまで来てほしくはないというのが私の本音です。彼らにはこの3年間をギャップイヤーとして、これからの音楽人生を羽ばたいてもらいたいです。

 

介護施設への出張ジャズ生演奏もされています。興味のある方はジェントル山本さんに問い合わせてみてください!