先日、卒業生さんが多く働いている株式会社リープスの入社式に呼んでいただき、そこで食べたクロワッサンと生ドーナツの味が忘れられず、「パンの家 セルンtheフォレスト」に行ってきました。JR相模原駅からバスに乗って20分。田名バスターミナルのバス停で降りると、歩いて30秒ほどで小さなお店が見えてきます。店内に入ると、美味しそうなパンやお菓子が並べられており、お目当てのクロワッサンと生ドーナツ以外にも目を奪われてしまいました。ひとまずはクロワッサンと生ドーナツ(この日はプレーンが売り切れだったのでチョコ)を買って、天気も良いので、屋外のパラソル席で食べることにしました。
実は私はクロワッサンが大好きで、どこのパン屋に行ってもまずはクロワッサンを食べることにしています。クロワッサンを食べるとそのお店の実力が分かるというか、クロワッサンが美味しいパン屋は他のパンも美味しいものです。入社式で「パンの家 セルンtheフォレスト」のパンを食べたとき、正直に言って、これ以上美味しいクロワッサンを食べたことはないと感じました。4年前にフランスに行ったとき、ハイアットリージェンシーの朝食で出てきたクロワッサンが今まで食べた中でいちばん美味しかったのですが、それと同じぐらい美味しいのです。あのときはフランスで食べているという魔法にもかかっていたこともあるので、それを差し引くと、「パンの家 セルンtheフォレスト」のクロワッサンが一番かもしれません。とにかく層が多くて、パターが豊富で味わい深く、中身が詰まっていて食べ応えがあるのです。
お昼頃に行ったのですが、すでに残り2個しか残っていませんでした。
生ドーナツはもちもちして美味しいです。なぜ生ドーナツなのか分かりませんが、おそらく油を使っていないということなのでしょうか。手で持っても油がつくことなく、食べても油っぽさが全くありません。この日はチョコを食べましたが、個人的にはプレーンの方が生ドーナツらしさを最も味わえると思います。
これまで数々の賞を受賞してきた内藤シェフにも話を聞かせてもらいました。人間と話すよりもパンと話す時間の方が長いと言われているパン職人です。彼からおすすめされた品のひとつに、フランスパンのテロワールピュールがあります。フランスパン専用の小麦粉を使って、加水率90%にして長時間発酵することで、従来の食パンとは異なる食感と旨さを引き出しているそうです。せっかく説明してもらったのですが、加水率が高いとなぜ良いのか残念ながら私には理解できませんでした(笑)。ただ、食べてみると、小麦がしっかりと詰まっている味がしました。本格的というか、これがパンの味なのだと感じます。
このお店のもうひとつの特徴として、就労継続支援のB型でもあるということです。さすがにパンはこだわりの工程があるので手伝うのは難しいそうですが、障害のある方々がクッキーやケーキをつくっています。お店の2階はグループホームになっていて、まさに職住接近ということですね。あまりそういう形で売り出すのではなく、おしゃれな店舗で美味しいパンやケーキをつくってそれを買ってもらうことで、障害のある方々の工賃も上げられることを目指しているそうです。そうした取り組みは今のところ成功していると思います。原材料が高騰している中、大変だと思いますが、このまま味を落とすことなく提供を続けていくと、多くのリピーターが生まれるはずです。私の隣の席で食べていた家族も「美味しい!」と声を上げていました。
パン好きな人はもちろん、お近くに住んでいる方はぜひ店舗に足を運んで、パンを買って食べてみてください。私のおすすめはクロワッサンと生ドーナツ(プレーン)、そして少し値が張るのですがクロワッサン食パンです。
ついついこんなに買って帰ってしまいました(笑)
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