12月からスタートした実務者研修が終わりを迎え、介護職員初任者研修も2月短期クラスが無事に修了しました。2月短期クラスの生徒さんたちからは色紙までいただきました。ありがとうございます!
介護職員初任者研修は最終日にアンケートを書いてもらい、実務者研修は授業ごとにリアクションペーパーという形でフィードバックしてもらっています。どちらにも研修を通して学んだことや感じたことが素直に書かれていて、読んでいて嬉しくなりますし、ときとして感動してしまいます。私でさえそうなのだから、直接教えてくれている先生方はより強く感じるものがあるだろうなと思います。生徒さんたちの声から改めて学んだり、気づかされたり、励まされたりすることも多いのです。
初任者研修の生徒さんたちは、介護について全く知らない白紙の状態で来てくれている方がほとんどですから、良くも悪くも、学校次第で彼ら彼女たちの介護観は変わります。そういう意味でも、湘南ケアカレッジは介護職員初任者研修を最も大切な研修として位置付けていますし、介護の現場に出る全ての人たちに当校の初任者研修を受けてもらいたいと思っています(現実的には難しいことは承知ですが)。初任者研修の卒業生さんが介護に対してどのようなことを感じてくれたのか、イメージがどう変わったのか、私たちはその声を聞くことで安心します。たとえば、こんな声をいただきました。
「介護を通していろいろなことを学ばせてもらいました。特に両親が高齢のため、これからの生活における関わり方、接し方を学び考えさせていただいたことに感謝します。また、久しぶりに学校という環境に身を置くことで、一緒に過ごす仲間との絆を思い出させてくれました。ありがとうございます」
「何年かぶりの学生生活を経験し、通学していた学校よりもケアカレの方が楽しく、集中でき、有意義な内容と素敵な出会いがあった気がします。私が想像していたよりも遥かに奥深く、「究極の接客業」であり、大切な仕事のひとつであり、面白く興味深い「介護」を知ることができました。とても感謝しています」
実務者研修の生徒さんたちは、介護の現場で働きながら学びに来てくれている方がほとんどですから、研修を通して学んだことを今の現場でどう生かすかが大切です。さらに言うと、今まで自分がやってきた介護が正しかったのかどうかを確認し、できていた部分は伸ばし、足りていなかった部分は改善することも目的のひとつです。そして何よりも、今の現場では誰にも褒め、認めてもらえていないけれど、十分に良くできているし、頑張っていることを褒め・認めてもらえて、自信を取り戻す場でもあると思います。学校だからこそ、私たちは素直に良いものは良いとお伝えすることができるのです。
実務者研修の生徒さんからは、こんな声をいただきました。
「全体を通していちばん感じたのは、今までより何倍も介護の仕事にやりがいを感じられるようになったことです。特養では自分の思うようにどうしてもならないことがたくさんあります。その中でも、ここはこうしてあげれば良かったかな、こんな対応をしているけど本来はもっと利用者の意志を尊重してあげるべきだよなと感じていましたが、今回の授業を通して、自分はこれで良かったんだなと再確認することがたくさんあって、以前よりも自信を持てるようになりました」
「初任者研修が1年前とは思えないほど時間の速さを感じています。訪問介護の仕事にも慣れが出てしまった時期でもあったので、今回の実務者研修は良いタイミングで受講できたと思います。昨年11月にケアカレ卒業の方が入社し、今一緒に仕事をしています。「介護は難しいですね」と話しています。実務者研修を通して、「介護は楽しい」と少しでも感じることができました。職場の方々とも「楽しい職場」にしようと話し合えるよう、自分が変わっていきます!」
上の2人はどちらもケアカレの初任者研修の卒業生さんです。ひとりは初任者研修を卒業してから5年以上経ってから実務者研修を受けに来てくれました。もうひとりは1年ぶりです。初任者研修から実務者研修の間が開いてしまっても、そうでなくても、初任者研修で方向性が間違っていないからこそ、実務者研修で自分たちの仕事が正しかったことを再確認することができるのでしょう。介護の世界に一歩を踏み入れた生徒さんたちにも、介護の現場で働く生徒さんたちにも、私たちは同じことをブレずに伝えていければと思います。そんな役割を学校として、また先生として担えることに幸せを感じながら。