合格おめでとうございます!

「介護福祉士に合格しました!」という電話やメールをいただいたり、わざわざ教室まで足を運んでくださる卒業生さんたちもいて、今年も最高の介護福祉士合格発表日になりました。介護福祉士合格は、介護職員初任者研修から実務者研修、そして筆記試験対策講座とつながる流れの集大成であり、卒業生さんたちだけではなく、私たちにとっても1年のうちで晴れやかな1日となります。直接お会いできないのはとても残念ですが、こうして声を聞けるだけでも嬉しく思います。皆さん、おめでとうございます!

 

コロナ騒動が起こる3年前までは、合格発表日に祝賀会を行い、皆で集まって飲んだり食べたりしていたのは、合格した卒業生さんを祝いたいという気持ちはもちろんですが、先生方にもその気持ちを共有してもらいたいと考えていたからです。自分たちが教えてきたことがどのように伝わって、生徒さんたちはどのように学び、合格して、感謝の気持ちを抱いているのかを直接知ってもらいたかったからです。卒業生さんたちは合格して喜んでいました、と言葉だけで伝えるよりも、直接話をすることで、より多くのことが分かるからです。教えることの意義や責任を味わってもらいたいと願いました。

 

私が子どもの教育にたずさわっていた頃、新卒の先生や学生のアルバイトの先生の中には、ただ勉強を教えているだけで、生徒さんたちと同じゴールが見えていない先生が少なくはありませんでした。自分たちも学生の頃は合格を目指して勉強していたことを忘れてしまい、今目の前の生徒さんがどういう気持ちで勉強しているのかピンと来ないで、ただ決められた科目の内容を決められたように教えているだけ。そうすると、先生自身もイマイチやる気が湧かないし、それは生徒さんにも伝わり、温度差を感じ取られてしまいます。先生は冷静でなければならないのですが、生徒さんに冷めていると思われるようではならないのです。

 

そういう新卒やアルバイトの先生たちも、1年に1度の合格発表の日に、自分の担当していた生徒さんたちの喜ぶ姿を見て、感謝の言葉を直接受けることで、何かを感じ取っていきます。今までは点でしかなかった教えるという行為が、1年を通して線としてつながっていくような感覚でしょうか。自分の仕事の意義を体感できる瞬間です。その瞬間を味わうことで、その先生たちは少しずつ変わっていくのです。

 

 

湘南ケアカレッジでは、介護福祉士筆記試験対策講座がスタートしてからの数年間、合格祝賀会ができて良かったと今になっては思います。もしコロナ禍において筆記試験対策講座がスタートしていたら、一度も合格祝賀会を先生方は味わうことなく、この先ずっと教えていかなければならなかったからです。今後の見通しとして、日本において人々がコロナ恐怖症を克服してもとの日常に戻るのは難しいと私は思いますが、いつかそんな時代が訪れて、合格祝賀会を楽しく開催できる日が来ることを心待ちにしましょう。

お心遣いありがとうございます。先生たちと一緒に食べますね!