働く幸せとは

今月7日に誕生日を迎え、47歳になりました。前日の日曜日クラスでは、授業の最後にお祝いをしてもらいました。いつもは自分が祝う側ですが、祝われる側になってみて、恥ずかしくもありがたい思いを毎年味わっています(笑)。先生方からお祝いの品をいただき、今年はずいぶんと小さいなと思っていたら、リボンをほどいてみるとなかなか豪勢でした(中身は内緒)。メッセージカードも入っていました。生徒さんたちが笑顔で通って、卒業生してからも笑顔で帰ってきてくれて、先生方も笑顔で教えてくれる場所になっていることを嬉しく思いつつ、笑顔あふれる生徒さんたちや素晴らしい先生方と一緒に仕事ができて私も幸せです。

湘南ケアカレッジを開校する前に、私もいくつかの仕事を経験して、どのような人たちと共にどのような関係性で働くのかはとても重要だと感じていました。仕事の内容はもちろんですが、それ以上に、仕事の対象者であるお客さんや一緒に仕事をする上司やスタッフが自分に合うのかどうかが大切だと思うのです。

 

たとえば、私は子どもの教育に学生時代のアルバイトを含めて10年近くたずさわってきましたが、子どもたちとずっと一緒にいると疲れてしまうことが時としてありました。子どもたちに合わせることは童心に戻ったようで楽しい面もあるのですが、それがずっと続くと疲れてしまうということです。その傾向は年齢を重ねるごとに強くなりましたし、一緒に働く先生たちも学生さんたちが多いため、同じように疲れてしまう瞬間がありました。

 

また、学生時代に国立競技場の清掃のアルバイトをしましたが、試合が終わった後に黙々と掃除をして終了という流れで、そこにはお客さんとの直接のやりとりはなくスタッフ同士の関りも乏しく、気楽ではありますが、他者とのかかわりが少ない仕事は長くは続けられないなと感じました。引っ越しの仕事や荷物の運搬の仕事は身体を動かせるのは良いのですが、一期一会の狭い世界で働いている気がして、自分の世界が広がっていく感じはしませんでしたね。唯一面白いと感じたのは、自分の好きな本を扱うブックオフの仕事ぐらいでしょうか。スタッフにも本好きな人が多かったです。

 

 

私が介護の学校の運営を生涯の仕事のひとつにしようと決めたのは、生徒さんたちは良い人ばかりで関わっていて楽しく、尊敬できる素晴らしい先生方と一緒に働くことができるからです。その仕事を長く続けようとすれば、仕事の内容と同じかそれ以上に、どのような人たちに囲まれて働くのかは極めて重要なのです。そのようなことを改めて思い出させてもらった今年の誕生日でした。皆さま、ありがとうございます。