コロナ騒動をきっかけとして描き始め、これまでは自費出版の手売りだった片岡ジョージさんの4コマ漫画が、ついに書店で発売されました。タイトルからして秀逸ですね。感染症としての新型コロナウイルスは存在しない!と声高に主張するのではなく、「コロナは概念」とすることによって、本質を突きつつも、敵対関係をつくることなく、分かる人にはクスっと笑える、痛烈な風刺であり批判になっています。タイトルにピンときた方は手に取って読んでもらいたいですし、カチンと来た方も頭を柔らかく解きほぐすためにもとりあえず読んでみてください(笑)。
この4コマ漫画のすごいところは、著者である片岡ジョージさんはかなりの時間をかけてウイルスや感染症、PCR検査などについて学んだ膨大な知識があり、その上澄みだけを笑いとしてすくい上げているところです。それはパート2に収められている4コマ漫画の解説を読めば伝わってきます。分かりやすくなければ伝わらない、笑いの方が怒りよりも圧倒的にパワーがあることを体現してくれています。世の中がおかしなことになっていても、それを笑いに昇華する著者の精神は尊敬に値します。
また、著者は専門家でも医師でも政治家でもない単なる一般人ですが、だからこそ今起こっている状況をフラットな視点で観られるのでしょう。誰に対してポジショントークをする必要もなく、物ごとを冷静かつ柔軟に考えることができるのではないでしょうか。知識や情報が偏っている専門家や医師、有権者である高齢者の顔しか見ていない政治家が真実から遠ざかっていくのに対し、インターネットなどで幅広く情報や考え方を得て、日常生活の肌感覚を大切に考える一般人の方が、真実に手が届いてしまっている現状は皮肉ですね。
どれだけ言葉を費やすよりも、実際に片岡ジョージさんの4コマ漫画を読んでもらった方が説得力はありますので、個人的なセレクションを勝手ながら引用させてもらいます。
最後にひと言だけ付け加えておくと、これをもし不謹慎だと思うのだとすれば、それは不勉強です。これからの私たちの未来にとって大切なことですので、いろいろな人たちの意見や考え方、そして事実や科学的知識を知って、もっと学んでみてください。特に、介護や医療の現場にいる人たちには、切にお願いしたいです。
講演動画も必見です。漫画の内容と事実のみを読み上げる内容になっています。