「私は信州の生まれだから」
「さすが田多井さん。お肌の艶がいいですね」
「またそんなこと言って。お兄ちゃんはかっこいいね」
「園長さんもほら、こっちへどうぞ」
田多井さんがそっと腰を右にずらし、施設長の藤田さんを丁寧に手招きします。
廊下のソファーは介護職員の瀬尾さん、田多井さん、そして施設長の藤田さんも加わりにぎわいを増しました。少し離れてカメラを構えると、それぞれの声が奏でるドレミファソラシドの「ラ」の音階の音が重なり、明るいハーモニーに聞こえてきます。
故日野原重明先生の言葉を記したかるたに、こんな1節があります。
“ラ音は心地よし、ラ音で伝わる、幸せの心”その解説は、こう続きます。
“楽しい時に出るハミングは、決まって「ラ」で始まります。挨拶や会話も、努めて「ラ」音で行えば、幸せの心が伝わります”
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