アクションとリアクション

先日、ケアカレ図書館に所蔵されている本やマンガ、DVDにポップをつけた話をブログに書きました。映画「ギフト」につけたポップに気づいて、「観てみたい」とおっしゃってくれた先生もいましたし、手に持って読んでくれていた生徒さんもいました。そして、実際にDVDを借りて行ってくださった生徒さんも現れたのです!生まれて初めてポップを書いて、貼ってみたのですが、自分のポップを読んで借りていってくれることが、こんなにも嬉しいものだとは…。全国の書店員さんの気持ちが少し分かった気がします(笑)。自分のお勧めの作品を知ってもらい、読んだり観たりしてもらうことで、その作品を通して心が通じ合ったような気持ちになるのですね。

 

その後、その生徒さんはすぐにDVDを観てくださったようで、感想のメールまでいただきました。

 

とても胸に、響きました。つい先日、同じALSのスティーブン・ホーキング博士の半生を描いた映画を見たばかりだったので、今回、ドキュメンタリーという形でALS患者さんの事を垣間見る事が出来、感慨深いものがありました。

 

訪問入浴に勤務していた頃、世の中にはこんなに沢山の障害を持つ方が暮らしているんだと衝撃を受けました。その中でも私は6人のALS患者さんにお会いしました。スティーヴ・グリーソンさんの映画を見るまで、介護にたずさわる人間として、ちゃんと解っていなかったんだと思います。

 

彼らは本当に、動けないだけで、考えているし、感じているんだ、恐怖や苦しさも感じているんだ!!と。この映画を見て、何だかやっぱり、色々と感じ考えもして、そういうきっかけというかギフトを、私も頂きました!!

 

 

実際に観てくれたのだと分かり、ポップを付けた甲斐があったなと改めて嬉しく思いました。何か行動を起こしてみると、それに対する行動(リアクション)が必ずあるのですね。重い腰を上げてやってみる、勇気を振り絞ってチャレンジしてみる、ダメ元でもまずはやってみる。私たち教育に携わる者にとっては、できれば良い働きかけをして、良いリアクションが返ってくることが望ましいのですが、たとえそうでなくても、何もしないで何も返ってこないよりましですね。そこから喜怒哀楽という感情のギフトを、私たちは生徒さんからいただけるのだと思います。