優しくしてくれてありがとう

8月の短期クラスが終わりました。ひと言で言うと、とても楽しいクラスでした。笑うところで笑い、盛り上がるところで盛り上がり、一生懸命に取り組むところで一生懸命に取り組む。真剣に学ぶことはこんなにも楽しいものかと、誰もが感じたはずです。夏休み期間中の研修ということもあり、小中学生も参加してくれ、年齢性別を超えた多様な人たちが集まり、お互いに刺激を与え合って学んでいました。「ケアカレに来てよかった」、「人が温かかった」、「一つひとつの授業で心の中に花火が上がった」、「もっと通っていたかった」などなど、嬉しい言葉の数々をいただき、研修の最後には、クラスメイトの皆さんからの熱いメッセージが貼られたエプロン(ケアカレ初!)が贈られました。私たちの記憶にも記録にも残る素晴らしい78期生の皆さま、ありがとうございました!

 

今回のクラスには小学校6年生と中学校2年生が参加してくれました。ケアカレの最年少記録は中学2年生であり、この記録はまず破られることはないと考えていましたが、まさかあっさりと破られてしまうとは。研修が始まる前は、たとえ学ぶ気持ちはあっても、さすがにそこは小学6年生ですから、内容的に理解するのが難しく、さらに言うと1日6時間の授業に座っていられないのではと心配していました。まずは様子を見ようと見切り発車したのですが、初日から授業を集中して聞き、グループワークにも参加し、ノートをしっかりと取っている姿を見て、素直に驚きました。大人よりもできるのではと(笑)。

 

とはいえ、彼らもまだ小中学生ですので遊びたい盛りです。互いにちょっかいを出したり、お昼休みにはアイスを食べたり、とても子どもらしいのです。そこをフォローしてくださるお兄さんお姉さんたちもいました。夏休みのほとんどを介護職員初任者研修に来ているのですから、それだけで称賛されるべきですし、私が彼らの年齢だったときのことを考えてみると、彼らがここにいることが奇跡的であるとさえ思います。実技演習でもとても飲み込みが早く、周りの大人のクラスメイトさんたちは逆に刺激を受け、自分たちももっと頑張ろうと思えたとおっしゃっていました。このように皆で一緒になって修了できたという達成感が、介護職員初任者研修の醍醐味でもありますね。

 

 

研修終了後の打ち上げにも顔を出させていただき、生の声を聞いていると、「先生方の誰もが優しかった」と誰もが口を揃えておっしゃっていただきました。その「優しさ」とはどういうことなのだろうかと、私なりに勝手に想像しました。たぶんここでいう「優しさ」とは、丁寧さであったり、声掛けであったり、気遣いであったり、熱心さであったり、ユーモアであったり、一生懸命さであったり、そういう全てをひっくるめての「優しさ」なのだと解釈しました。ただの優しさ(易しさ?)ではなく、もっと深く広い意味での優しさ。特に初めて介護の世界に飛び込む人たちにとって、最初に出会う人々や場所が介護に対するイメージを決めてしまうはずです。介護の知識や技術はもちろん大切ですが、介護・福祉にたずさわる人たちは、先生方だけではなく、クラスメイト同士も含めて、こんなにも優しいのか思えることがどれだけ大切でしょうか。介護の世界が優しいと感じてもらえて、私はとても嬉しく思いました。湘南ケアカレッジで感じた楽しさや優しさは、彼らの心にもずっと残ってゆくはずです。