正しい勉強の仕方

介護福祉士の筆記試験まで、残すところあと50日を切ってきました。介護福祉士筆記試験対策講座は全5回中3回までが終わり、ここから「合格」というゴールに向けて、生徒さんたちと一緒に追い込みの時期を過ごすことになります。第2回の授業を担当してくれた望月先生も、第3回で医療的ケアを含む3科目を教えてくれた藤田先生も、この日のために最善の準備をしてくださり、全員が合格してもらうために、全力で教えてくれました。その気迫と密度の濃さは生徒さんたちにも伝わったはずです。

 

湘南ケアカレッジの介護福祉士筆記試験対策講座では、勉強の仕方もお伝えしています。試験に向けて勉強するなんて、もう何十年ぶりという方もたくさんいらっしゃいますので、何を、どのように、いつまで勉強するべきかをお伝えするところから始めています。もちろん、勉強の仕方は人それぞれに違って良いと思います。ひたすら問題集やアプリを解く人もいるかもしれませんし、テキストを元にノートにまとめて暗記する人もいるかもしれません。赤シートを使ったり、単語帳のようなものを使う人もいます。細かいところは、それぞれのやりやすいように勉強してもらって構いません。ただし、勉強の仕方にはひとつだけ基本というか、外してはいけないポイントがあります。それは繰り返すこと(反復)です。

 

私はかつて子どもの教育に10年ほどたずさわってきた中で、数百人の生徒さんたちに、勉強を教える前に勉強の仕方を教えてきました。その方が効率的だからです。勉強の仕方を教える中で気がついたことは、勉強のできない(成績の上がらない)子どもは、勉強の仕方が間違っていることが多いということです。もちろん、悲しいことに、正しい勉強の仕方をしていても成績が上がらない子どももいます。しかし、勉強のできる子どもたちは、ほぼ確実に正しい勉強の仕方を行っているという事実があります。このときの経験から、勉強を教えるよりも、まず勉強の仕方から教えた方が良いことを学んだのでした。

 

別に魔法のような勉強の仕方があるわけではありません。勉強の仕方のポイントは、繰り返しになりますが、繰り返すこと(反復)です。私たちの記憶に知識を定着させ、それを自分のものとして引き出して使えるようになるには、何度も繰り返し、同じ(ような)事項を読んだり書いたり、問題を解いたりすることです。人間はコンピューターではありませんから、1度読んだり、聞いたり、見ただけでは、完全に覚えられないのです。時間はかかりますし、面倒なようですが、それでも繰り返し(反復)をすることは、長い目でみると最も効率的な勉強の仕方です。

 

 

もう少し具体的に言うと、今回の介護福祉士筆記試験対策では、予習をし、授業を受け、さらに復習をしてという流れで勉強をしてもらいます。これがしっかりこなせれば、少なくとも3回は繰り返し(反復)ができていることになります。これ以外にも、たとえばできるだけ多くの感覚(視覚、聴覚、触覚など)を使って覚える、自分で調べてみる、他人に教えるなど、細かい勉強の仕方もお伝えしますし、また授業の中で、各先生方がそれぞれに勉強のコツを織り交ぜて話してくれています。ぜひ正しい勉強の仕方で勉強して合格しましょう。そして、ここで学ぶ勉強の仕方は、介護福祉士になるためだけではなく、これから先の人生においても必ず役に立つはずです。