実務者研修の2日目が終わりました。初日は介護過程について、介護職員初任者研修の復習をしながら講義形式で学びましたが、第2日目からは実技演習が入ってきます。ICFの考え方を使って、利用者さまにどのような介護を提供すべきかを考え、それを実行してみる。実際にサービスを提供するためには、どうしても介護の技術が必要になってきます。それも根拠のある技術が。これまでは見よう見まねでやってきたとしても、この先、介護福祉士を目指すにあたって、または後輩スタッフたちを教えたり育てたりする中で、必ず「なぜそうするのか」という根拠が必要になってきます。先生方がひとり1人をきっちりと見させてもらいますので、そのような深いところまで学ぶことができるはずです。
さらに実務者研修の6日目には修了評価試験があります。いわば実技テストであり、実務者研修の中で学んだ事例の中のひとつがテーマとなり出題されます。湘南ケアカレッジは介護職員初任者研修でもきっちりとした実技テストを行っていますが、実務者研修の場合はそれ以上にしっかりと評価させてもらいます。なぜなら、今年度からは介護福祉士の実技試験がなくなった代わりに実務者研修が必須となっていますので、これから介護福祉士になる方々の実技のクオリティは実務者研修が担うと言っても過言ではありません。厳しく評価するという意味ではなく、実務者研修を通して、しっかりとした介護技術を身に付けてもらえるように教えさせてもらうということです。
2日目は移動・移乗をテーマとした授業でした。1週間ぶりということもあり、午前中はエンジンが掛かり切っていませんでしたが、午後からの一体感には素晴らしいものがありました。生徒さんたちの学ぼうという前向きな気持ちに先生方が応え、理想的な教える(伝える)と学ぶの関係ができていました。誰もが先生方の一言一句に耳を傾け、メモを取ったり、質問をしたりと、真剣に取り組んでいました。さらに同じグループやペア同士でもお互いに教え合い、学び合っている姿も見られました。湘南ケアカレッジの実務者研修のひとつのテーマである、「生徒さん同士が教え合い、学び合う」という形までの一歩を踏み出しているように思えます。最終日にはどのようなクラスになるのか楽しみですね。
「さすがケアカレの卒業生はレベルが高い。忘れてしまっていたりしたところも、少し教えるだけで、すぐに修正ができる」と小野寺先生がひそかに褒めていました。今回の5月火曜日クラスも土曜日クラスも、ほとんどはケアカレの卒業生さんたちであり、皆さんの成長に驚かされると共に、私たちが介護職員初任者研修で教えてきたことは間違ってはいなかったのだと嬉しく思いました。授業終了後に「力を使い果たした~」と言いながら、望月先生が卒業生さんが持ってきてくれたお煎餅でパワーチャージをしていました(笑)。いつもフルパワーで教えてくださる先生方、ありがとうございます!