地域活動支援センター「ほっと・館・花」に行ってきました。「ほっと・館・花」は、障害のある方たちが生きることの喜びを感じ、生き生きと主体的に、1人の市民として生きていくことを目指すデイサービス(通所介護)です。「れもんcafé」という喫茶店が併設していて、そこで地域の人々との交流をはかっています。湘南ケアカレッジではボランティア実習を無料で案内しており(ご希望の方のみ)、その実習先のひとつとして、卒業生さんが紹介してくれました。10ある受け入れ先のうち、特別養護老人ホーム、デイサービス、ヘルパーステーション、グループホーム、有料老人ホームなど、高齢者の施設や事業所はあらゆるサービスがあるのですが、障害者のそれはなかったので、喜んでお願いすることにしました。
十日市場駅からバスに5分ぐらい乗り、しらとり台で下車して、歩くこと数分。川沿いにありました「ほっと・館・花」。入口には「ほっと・館・花」と「れもんcafé」の両方の看板が出ており、なだらかなスロープを少し登ったところに玄関がありました。代表の方が出迎えてくれて、喫茶店の方に移動し、「ほっと・館・花」や「れもんcafé」の活動について話をしてくれました。店内はとても明るく、テーブルとテーブルの間にも十分な間隔があり、アットホームでとても寛ぎやすい雰囲気でした。
「ほっと・館・花」には現在16名の方が登録されているとのこと。平均12~13名の方が1日に通われて、それぞれがやりたいこと、できることをして楽しんで過ごしています。喫茶店「れもんcafé」が併設されているからといって、誰しもがお店やその仕事を手伝わなければならないということではなく、その方がどうしたいかを重視している。さまざまな障害のある方(重度の方から軽度の方まで)がいらっしゃるので、まさにひとり1人、関わり方は個別に違ってくると代表の方は語ります。「ほっと・館」の名前の由来は、ほっとかん、つまり、ほっとかないということだと聞いたときには、思わずなるほど!と手を打ってしまいました(笑)。
喫茶店内では雑貨コーナーもあり、紙すきはがき、コースター、フェルトボール小物、ヘンプブレスレット、毛糸小物等、障害のある方によってつくられた品が販売されています。私にとっては紙すきはがきが印象的でしたので、実際の作業場を見せてもらい、出来上がりまでの工程を教えてもらいました。紙を細かくちぎって、ミキサーにかけ、プレス機で薄く圧縮して、それから形を整えるそうです。ずいぶんと手間がかかっていることを知り、改めて紙すきはがきを見てみると、たしかに1枚1枚が違う色、形、重さであり素晴らしいです。つい手に取って、3枚ほど買って帰りました。さあ誰に葉書を出そうかなあ。
これから湘南ケアカレッジの「介護職員初任者研修」を受ける方、または近くにお住まいの卒業生は、「ほっと・館・花」にボランティア実習に行ってみてはいかがでしょうか。