卒業生からの手紙

先日、卒業生から手紙が届きました。「介護職員初任者研修」を修了し、新しい施設に就職が決まったこと、これから仕事をするにあたっての期待と不安、そして嬉しいことに、湘南ケアカレッジで学んだ知識や技術を活かしていきたいという想いと学べたことに対する感謝の意が書かれていました。私たちはこのような手紙やメール等をもらう度に、先生たち全員で読ませてもらい、学校をやっていて本当に良かったなと素直に嬉しく思い、感謝します。

湘南ケアカレッジに来てくれた生徒さんたちに、世界観が変わるような福祉教育を提供しようと、私たちは日々ベストを尽くしています。その時々の生徒さんの反応や習得度合いを見て、手応えや達成感を感じ、ひとつのクラスの皆が無事に修了し、全員が笑顔で卒業して行ったときには、それまでの大変さがふっ飛ぶぐらいの充実感を覚えます。それでも、ひとつだけ気がかりなのは、そのあと(卒業したあと)皆、元気で頑張っているかなということです。

 

もう少し具体的に言うと、私たちが教えさせてもらったことは、介護の現場やご家庭、または生徒さんのその後の人生において役に立っているかなということです。私たちのやっていることは正しいのだろうかと、教える者は常に自問しています。だからこそ、こうやって卒業してからも、何かのきっかけで現状を伝えてくれることが、私たちにとっての最大の励みになるのです。学校が終わったあとでも、卒業生たちからこうして声をかけてもらえるということは、私たちの教えが生徒さんの人生に少なからず貢献できたということだと思うからです。

 

お手紙やメールと同じくらい、もしくはそれ以上に嬉しいのは、教室に顔を出してくれる生徒さんがいることです。忙しいお仕事の合間を縫って(またはお休みの日に)、しかもお昼休みや授業後を狙って、挨拶や世間話や相談に訪れてくれます。この前は、実務者研修がようやく修了しましたと挨拶に来ていただいた生徒さんがいました。湘南ケアカレッジで受けられずにすいませんと謝りながら笑(こちらこそ実務者研修をやっていなくてすいません)、初任者研修で学んだことがとても役に立ちましたと言ってもらえました。あの15日間で徹底的に学んだことが、全ての基礎になりましたと。

 

それから、その辺でばったり会ったときに、挨拶してもらえるのも嬉しいですね。お互いに顔を覚えていて、「○○さんお久しぶりです!」といった具合に、突然の再会ができる。これまでも、町田の街中、相模大野の駅ビル、教室の近くの踏み切りなど、ありとあらゆる場所で再会を果たしてきました。先日は町田駅の北口で卒業生とばったりと会いました。その方が教室に通っていたのがまるで昨日のように感じましたが、いろいろ話していくと、もうあれから半年も経っていました。今でもクラスメイトたちとはLINEでケアカレのグループをつくってやりとりしていますよ、と言っていました。

 

ああつながっているのだ、そう思いました。もう物理的には教室に来ることはほとんどありませんが、卒業生たちと先生や学校、そして卒業生ら同士もつながっている。湘南ケアカレッジが開校してもうすぐ1年が経とうとしていますが、このつながりが少しずつ大きくなっているのを最近ひしひしと感じます。それに伴い、私たちのやりがいも少しずつ大きくなっていくのです。