先生になりたい

先週、スクーリングを全て修了された生徒さんと、最後に少しだけお話しすることができました。ずいぶんと遠方からこの湘南ケアカレッジに通ってくれたので、そのことに対する感謝の気持ちを伝えると、彼女は、「すごく良いクラスだったし、先生たちも良くしてくれたので、最後まで頑張れた。先生たちが楽しそうに授業しているのを見て、私も先生になりたいって思いました」と言ってくれました。その場には私しかいなかったのですが、担当してくれた全員の先生方にも聞いてもらいたいほど嬉しかったです。

私は子どもの教育に携わっていたことがありますが、生徒が勉強ができるようになる近道を2つ発見しました。ひとつは、その科目を好きになってもらうこと。英語が好きになれば英語ができるようになり、数学が好きになれば数学ができるようになります。もうひとつは、先生を好きになってもらうことです。ここで言う“好き”とは、異性間の恋愛対象として“好き”ではなく、この先生の人間性が“好き”といった、ある種、憧れや尊敬の念を込めた“好き”です。その科目やそれを教える先生を“好き”になった生徒の成績は必ず伸びるのです。

 

それでは、どういう先生に生徒は憧れるかというと、教えている対象に憧れを持っている先生です。逆説的ではありますが、教える側が、いまからやろうとしていることに恐ろしいほどの憧れを持っていなければならないのです。介護や福祉の世界の素晴らしさを知り、憧れを持ち、より良くしていきたいと思うからこそ教えている。そういう先生には気力がみなぎっていて、何よりも元気だし、自然と生徒さんひとり一人の目を見て話します。それが溢れんばかりの教える意欲や情熱として、生徒に伝わるのです。

 

湘南ケアカレッジの「介護職員初任者研修」に対する生徒さんたちのアンケートの中から、先生へのコメントを一部抜粋してみました。

 

・「先生方がともて明るく、分かりやすい講義だったので受講できてとても良かったと思います」

・「先生方の分かりやすく丁寧で、分からないところも分かるまでしっかり教えてくれるとても良い学校でした」

・「先生たちの熱意と優しさで、とても楽しく授業を受けさせていただきました」

・「初めは不安だけで講義を受けましたが、先生方の熱意で15日間頑張ることができました」

・「先生方の授業はとても分かりやすく、もっと多く伝えたいことがあるのを感じました」

 

先生たちの「熱意」や「明るさ」、「分かりやすさ」、「優しさ」を、ほとんどの生徒さんが感じてくれたのだと思います。そして、このように感じているとき、実はその生徒さんは介護・福祉の世界も“好き”になってくれている状態です。そして、介護・福祉の世界を“好き”になってくれると、その生徒さんの吸収力は自然と高まり、実技もあっという間に上達していきます。だからこそ、「先生になりたい」と生徒さんに言ってもらえるのは、先生と生徒との間で最も幸せな関係なのです。

 

ぜひ現場で技術と知識と経験を身につけて、介護福祉士になって、今度は先生として湘南ケアカレッジに戻ってきてくださいね。心よりお待ちしております。