卒業生さんの挑戦

最近、何気なくYouTubeを見ていたところ、卒業生の高木真備さんがニュースで取り上げられていました。ご存じない先生もいるかもしれないので説明しておくと、彼女は競輪(ガールズ競輪)の元選手であり、2021年には賞金女王になったほどの選手です。私は競輪については詳しくありませんので、彼女が生徒さんとして初任者研修に参加されていたときは有名な選手だとは露知らず(おそらく周りの生徒さんたちもそうだったと思います)、最後のテストを受けた日に彼女からQUOカードをもらって初めて分かったというぐらいです。賞金女王ということは、競馬で言うところの年度代表馬であり(余計に分かりにくいですかね)、凄い選手だったということです。

そんな彼女が、卒業するときに、犬猫の保護活動をしていること、そして障害者のグループホームをつくりたいと話してくれました。正直に言うと、犬猫の保護活動と障害者のグループホームが上手く結びつかず、どのような形になるのか期待と心配が半々でしたが、あれからおよそ2年の歳月をかけて、彼女は自分の夢を実現したようです。犬や猫がいることで、施設内のコミュニケーションが円滑になったり、利用者さんやスタッフが癒されたり、自分の役割を見つけたりすることが増えるはずです。その上で、ひとつの施設に数匹の保護犬、保護猫を飼うことができれば、施設を増やしていくごとに救える命も増えるということになります。

経営的にも良いと思いました。犬猫の保護活動はそれ単体では儲からない(利益が出ない)ため、(補助金でも引っ張ってこられない限り)持ちだしの多いボランティアになってしまいがちです。それでは長く続かないですよね。障害者のグループホームはニーズがあり、スタッフをきちんと確保することができれば、確実に利益は出る構造になっています。これらの2つを結び付けて、きちんと利益を出しながら、犬猫の保護活動を継続していくという仕組みですね。まずは高木さん自身がスタッフとして現場に入っているのも素晴らしいと思いましたし、何と言っても、利用者さんと犬猫が幸せに暮らすことができそうです。

 

 

こうして卒業生さんが新しいことに挑戦しているのを知ると嬉しいですね。介護タクシーを始めましたと教えてくださる卒業生さんもいますし、どこどこで今は管理者をやっていますという方も増えてきました。先生方のおかげで、介護職員初任者研修だけでも卒業生さんが3000名に達しようとしています。彼ら彼女たちが介護・福祉の現場で輝いて、その挑戦に刺激を受けた人たちがケアカレを勧められて来てくれて、また旅立って挑戦してくれる。そのためにはケアカレや先生方、そして私自身も新しい挑戦をしなければいけませんし、輝き続けていかなければいけませんね。

初任者研修2月短期クラスと実務者研修12月火曜クラスから色紙をいただきました!